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フトアゴヒゲトカゲの爪切り

中型以上のトカゲを飼っているとどうしてもぶつかってくる壁の1つに、爪が鋭くて痛いというものがあります。
特にフトアゴヒゲトカゲなんかは一緒に遊んだりのスキンシップが多かったり、お風呂に入れたり、外に出したりと何かと触れる事が多くなってきます。
大型のトカゲ(オオトカゲとかイグアナとかテグーとか)でも抱っこして散歩したり、何故か布団で一緒に寝てたりというのもinstagramなどで多々見かけます。
しかし、大型のトカゲになるとても大きく、指も人間より大きな個体が多いため爪自体は長く伸びていてもそこまで鋭利ではないかもしれません。
20歳の時に爬虫類の専門店で全長190センチのミズオオトカゲを抱っこしたことがあります。
その時そのトカゲは19歳で、年齢がわずか1歳しか違わなかった上に手も大きく爪の先は尖っていなかった記憶があります。
中型程度の大きさのトカゲだと手の大きさ、爪の大きさから考えて1番鋭利になって刺さりやすいサイズなのかな、とも思います。

そこで、じゃあどうすればいいの?っていう所ですが爪を切ってメンテナンスをすることも1つの方法です。
爪を切る事はその生物に取ってマイナスになるんじゃないの?と思うひともいるかもしれませんが、牧畜されている家畜や動物園でもそういったメンテナンスはしています。
さらに言えば、爪が伸びっぱなしの場合にも弊害が出てしまう事があるという事なので、定期的な爪切りは単なる人間のエゴというわけではありません。

フトアゴヒゲトカゲの爪切りの必要性

自然に生きてるフトアゴたちは爪なんて切らないじゃん!
と思う事もありますので、必ずしも必要とは言い切れません。
ただ、自然の状態では指が欠損していたりする場合も少なくないんですが、その原因の1つに爪が関連しているという話を聞いたことがあります。

自然環境では、爪が引っかかる場所が沢山あります。
例えば岩場や木の根、その他色々なところに爪が引っかかり、抜けなくなることも多いようです。
その際に、体重をかけて振り切ると爪が取れて取れてしまう事があります。
爪の先が欠けたり折れたりする場合には再生されるようですが、爪そのものが取れてしまった場合は再生されないこともあるようです。
ただ、自然個体にはそういった生体も多いと思いますので、それだけであれば特に支障はないと思いますが、こんな話を聞いたことがあります。

爪が取れてしまった場合には、出血してしまうため血を止める為に1番近い関節から食いちぎって血を止める事がある

という話です。
実際に見たことはないので、事実かどうかはわかりませんがそういった性質があるとなると、関節から先指がない個体は爪の欠損が原因の可能性があるということです。
なので、家のケージの中は割り箸で作ったシェルターとスポットライトをあてて保温するための石と砂しか入っていません。
なるべく事故を防ぐ為に、殺風景ですが中での生活をし易い様にしてあります。
人が見て綺麗だなと思う水槽なども良いんですが、時にそれが生体にとっては邪魔になったり危険になったりする事も否定は出来ません。
ペットショップの店員さんによって話はバラバラですが、過去に聞いた話だと理想的な飼い方は何も入れずに新聞紙orペットシーツにレンガだと言ってました。
レンガはスポットを当てて熱源にもなり、爪を砥ぐ場所にもなると言う話でしたが飼育方法も様々で何が正解かは言い切れませんので難しい所です。

例えば水族館などは生体を生かすことよりも、人に見せる事に重点を置いているところもあります。
魚の名前や解説などのキャプションは水槽の外、子どもたちの目線からでも見える場所に通常は置いてありますが、中には水槽の中に透明なアクリルの板を立てて見せているところもあります。
魚は水中で透明なモノがあっても見えずらかったりするので、角が取ってない板を入れてしまうとぶつかって死んでしまう事も想定出来るので、人が見て綺麗ということが魚にとってはマイナスになってしまうことも考慮しなければいけません。

フトアゴヒゲトカゲの爪切りのメリット

爪を切るメリットなどを考えてみます。
あくまで、野生下ではなく飼育下でのメリットという意味で考えた時のものです。

・フンの上を歩いている爪で人間の皮膚に食い込んで炎症を起こすのを予防する
・引っ掛かりが少なくなるため立体行動時に爪が欠けたり取れたりする事故を予防する

逆にデメリットとしては

・木に登りづらくなる
・ものに捕まりにくくなる

という事がありますが、フトアゴヒゲトカゲは地上製の平べったいトカゲなので他の体の断面図が縦の楕円系をしているトカゲに比べて立体行動は少ないです。
時折アグレッシブな子になると、頭の上に登りたがることはありますが、あくまで突発的なもので常に何かに登っているわけでもありません。
その為飼育下では、シェルター兼遊び場がある程度で問題ないようなので爪を引っ掛けて体重を支えるという環境にはならないため爪は切っても問題ない、という事でした。

フトアゴヒゲトカゲの爪の切り方

では、どうやって爪を切るっていう事になりますが、おとなしい個体であれば比較的簡単に爪を切らせてくれます。
トカゲの爪の形状を見てみると、独特な形をしている事がわかります。
簡単に言えば、指の延長になっている部分と、伸びる部分が分かれています。
なので、伸びる部分を定期的に摘んで切っていくということが可能です。

フトアゴヒゲトカゲと爪切り

爪の切り方としては、爪が狭くなり尖っている場所に爪切りを当てて普通にパチン!と切るだけです。
フトアゴの爪は立体的に縦になっていますので、斜めにしたり潰さない様に縦方向に一気に切ります。
特に痛がることはないので、このラインは人間の爪と同様ただ伸びるだけの役目なのかと思います。

フトアゴヒゲトカゲと爪切り3

これはフトアゴヒゲトカゲの右手の画像です。
向かって奥が親指になっています。
ピントが合ってる奥の指3本を見ると、急に狭く尖っている部分があることがわかります。
わかりやすく黄色い線を引いていますが、このラインが爪を切るラインになります。
ここから先が伸びて来ますので、この部分から先を切ります。
鳥を飼っている友達曰く、鳥と同じと言ってました。
ちなみに、その友達は小さい頃に鳥の爪切る時このラインを超えて切ってしまい血が出てびっくりしたといっていたので、おそらく鳥類と爬虫類の類似性を考えても鳥と同じで問題ないかと思います。

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