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カナヘビといえば、日本で1番有名なトカゲとして特に爬虫類の事を知らない人でも知っているくらい日本人の生活にはその名前が根付いていると思います。
実際、カナヘビという名前は知らなくても「トカゲ」として認識している人が多いとは思いますが、この際名称は置いといて、あの姿形を見てトカゲの一種と頭の中で瞬時に結びつく程度にはメジャーな小動物ですよね。
民家に、公園に、森に、色々なところにいるのでとても身近な存在です。
非常にメジャーなトカゲなのですが、意外に飼育が難しく子供の頃に本に書いてあった様に飼育が出来なかった人も多いと思います。
本によって書いてあることは違いますが、こんなことが書いてあったの覚えています。
・カナヘビは脱走の名人だから蓋にレンガを置く
→カナヘビにそんな力はない気がするし、カナ”ヘビ”って名前からヘビと勘違いしてる?
・カナヘビの餌は小動物や、小型爬虫類
→カナヘビが小型爬虫類なのでそれより小さい小動物ってどのくらい小さいんだろう?
と、色々謎があります。
多分カナヘビって聞いて、詳しく知らない記者とかがヘビについて書いた事だと思います。
それとは逆に、ちゃんとしたイラストつきで書いてあった方の本では
・水槽に新聞紙を敷く
・ビンの蓋などに水入れを入れる
(飲むし入るし)
・運動するように木を入れる
・中にレンガを入れて日光浴をさせる
・餌はミミズや小さい昆虫など
・蒸れない様に蓋は網状が好ましい
と書いてありました。
これを見る限りでは、かなりちゃんと書かれてるなって思います。
当時はそれでも結構飼育が大変だったんですよねこれ。
というのも、現在では多分そんなに難しくない時代になりましたが、当時子どもだった身としてはなかなかに難しいと思いました。
カナヘビは日本にいるトカゲなのになんで難しいの!?
常温で良いんじゃないの?
冬は冬眠するんじゃないの?
春になったら起きるんじゃないの?
と言われたら、そうですとしか言えませんがそれだけでは難しいんですよね。
特に餌です。
カナヘビの大きさを考えたら餌も相当な小ささになるわけで、例えば今ではペットショップで餌用のコオロギなんかの初令から買えたり、ホソワラジムシとかトビムシとかローチ系とかも買えるから小さいカエルなんかも飼えますよね。
ただ、当時はそういうショップなんかもないので、どう確保するかが問題でした。
友達はものっすごいゴキブリ屋敷に住んでたので、餌には困らなかったみたいですがそれもなかなか難しいですよね。
と、今回はカナヘビのお話ですが、何かって言うと去年の冬に玄関先にちょっと痩せたカナヘビがいたんですが、時期は冬だったんでこのままだと冬眠してもちょっとなーと思って保護をしたんですよ
冬場だし虫も少ない時期なんで、存分に餌も食べれないと冬眠してエネルギー使い果たして永眠ていう可能性もあるので、ちょっとの間だけって感じで
過去の経験からカナヘビを飼うのは難しいからなーなんて思ってたんですが、そこは現代、ペットショップにて超小型の活き餌が売っている便利な時代なので各種揃えて来てあげてました。
ちなみに、1番のお気に入りはハニーワームだったので栄養価も高く良かったなと思います。
その次がホソワラジムシでしたが、ちょっと硬いし消化とか大丈夫かな?と思いましたが特にフンに殻が混じってる感じでも無かったんで問題ないかと思います。
普段はこんな感じでプラケースに入れてました。
水を入れるとひっくり返してしまったり、溺れちゃうんじゃないかってくらいに浸かってたので途中から水入れを取り上げてます。
カナヘビはしょっちゅう水を飲むので、水入れを入れない代わりにプラケースの壁面と水槽の半分も行かないくらいの範囲で霧吹きを朝と夜にする感じで対応してました。
正直な所、大きい生き物でもないので壁についた水滴程度でも十分な水分量になります。
脱皮の時も地面の3分の1くらいが湿っていれば特に問題ない感じに思えました。
そしてお別れの時。
元がガリガリの痩せトカゲだったんで、MAXデブにはなりませんでしたが良い体格にはなりましたね。
飼育下でMAXデブだと内臓疾患で死んじゃうかもしれませんし適度がいいです。
更に野生下に放した時デブなら栄養満点で他の生き物に捕食されちゃいますし。
春が過ぎて暖かくなったし、程よく太さも回復してきたのでまた玄関先にバイバイしました。
夏とかに遊びに来いよーなんて言って。
そしてあれから5ヶ月後
先日家の前の玄関先で、1匹のカナヘビが日光浴してました。
これはもしやあの時の!?
と思ったんですが、個体の識別は出来ないのでわかりません(笑
しかし、いる地域も同じですし程よく太ったカナヘビがまだここにいるということで安心しました。
あの時保護したあいつだったらいいなーと思いつつ。
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