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爬虫類を始め、小動物を食べる生き物を飼ってると必ずついて回るのが活餌問題です。
常に新鮮で元気な小動物を供給出来ないといけないっていのが1番ネックの部分かと思います。
じゃあ、外で虫取ってくればいいじゃないか!
という発想になるんですが、実はこれはあまりオススメ出来ません。
例えば国産のカナヘビやらニホントカゲやらニホンヤモリあたりの生き物を飼うのであれば、すでに成長するまでにそのへんの虫食ってるんで別に問題はないかと思います。
というよりは、すでに野生のカナヘビやらニホントカゲも寄生されてる前提で考えておいた方がいいと思います。
たまに夏場は虫たくさん捕ってきてエサ代が浮くって言ってる人も良く見かけますが、出来ればそれはやめたほうがいいと思います。
っていうのも、野生個体って少なからず寄生虫なんかが入ってるんで、問題ないやつならいいですがトカゲやらが食っちゃってそのまま寄生虫もインストールしちゃう可能性が高いんですよね。
まぁ実際知り合いでバッタとトカゲ捕ってきたからフトアゴにあげてるって言ってたんですが、数日後にうんこみたら虫だらけになってた!なんて話もチラホラ聞きます。
致命傷でなければ排泄されてそのまま終わりですが、体内で育つタイプの厄介者だったらちょっと悲惨ですしね。
どうしてもっていうなら方法は無くはないですが
コオロギ捕まえる
↓
何匹かで飼育する
↓
育てる
↓
卵産む
↓
孵化する
↓
適度なサイズまで育つ
とここまでくれば寄生虫問題とはかなり遠ざかるので、捕まえてきたものを一度繁殖させたものをあげるようにすればいいかと思います。
と、それをするなら国産のコオロギじゃなくてもいいので、バイオコオロギ増やせばいんじゃね?的な話になってきます。
いわゆる、これ→ヨーロッパイエコオロギの事ですがw
増やすのならこれがまず1番最適かなと思います。
フタホシも別に悪くないんですが、うるさい、臭い、見た目が黒いからなんか不快などと結構不人気なことが多いので、ヨーロッパイエコがオススメかも知れません。
うちは気にしないですが、共食い率もちょっとイエコのが少ない気もしますし。
まず活きコオロギ買って来たら、その中でも大きめなオスとメスを何匹かずつ隔離しまうす。
お尻の床から黒い注射器の針みたいのがでてるのがメス、それ以外がオスです。
そしたら、ストック用の新聞紙や卵パックとは別にバーミキュライトとか昆虫マットを入れて霧吹きをして湿度あげたところで飼育します。
水を切らせるとすぐ共食いするんで、霧吹きが出来ない場合は水入れを入れておけば大丈夫です。
子どもはジャンブしてダイブして溺死しますが、成体サイズならそうそうありません。
後は栄養価のある餌なんでもいいんであげます。
コオロギはだいぶ悪食なんで基本なんでも食います。
野菜、果物、調理した肉の切れ端、魚、紙など。
餌用のストックのほうは後に爬虫類とか両生類にあげる事を考えて、間接的にビタミンとかカルシウムとかの栄養を取らせる為に餌を考えてあげたりするのに対して繁殖用は別に太れば何だっていのでとにかくいっぱい食べさせます。
すると数ヶ月くらいでいきなり産卵し始めたりするので、産卵したら別のケースに移します。
他の個体も産卵したら他のケースにってやってるといつの間にか卵だけのケースになります。
そこに霧吹きしながら孵化を待ちます。
1のときと同じように新規のケースに昆虫マットでも入れて新しい環境を整えます。
そしたらそこにまたオスとメスを何匹かずつ入れて、1と同様に育てます。
その頃、最初のケースには初齢の個体が誕生してる頃なので、それにケース番号を付けて(大体年月日)育てます。
以降、それを繰り返す事で初齢~成体までの個体が集まったケースが出来るんでそれでストックします。
ちなみに、市販のヨーロッパイエコはもう餌用なんで寿命サイクルがおかしくて3-4ヶ月周期で卵生んだりするのでうまく行くとびっくりするくらい増えます。
まぁ、家にコオロギ食の生き物が2-3匹なら都度買ったほうがいいですね。
自家繁殖をしだすと、途中爬虫類飼ってんだかコオロギ飼ってんだかわかんなくなるていう現象になります。
これに関してはデュビアも同様に、ふと我に返って気がついたら何か大量のゴキブリ飼ってるという事実に気づくタイミングがあります。
その辺はあまり気にしないでコオロギと共に生きる!みたいな感じになれば、特に問題はないかと思います。
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