» 爬虫類を飼うということ②

爬虫類飼育サイト -Dragon’s Gate-

フトアゴヒゲトカゲをはじめ、爬虫類の生態と飼育方法など

現在地: 爬虫類飼育サイト -Dragon’s Gate- > コラム > 爬虫類を飼うということ②

爬虫類を飼うということ②

爬虫類を飼うということを自分なりに解釈している記事の続編です。

飼う前に病院を確保しろ!

爬虫類の飼育で一番の心配ごとはけがや病気のことです。
飼う前にまず病院の手配です。
いざ病気になった、怪我をしたという時に何もできないで日々衰弱して死んでいくのを見る覚悟があるならいいですが、そんな人はなかなかいません。
なので近場に、いける場所に爬虫類を見てくれる獣医がいる動物病院だけは最初に探して下さい。
たいていは購入段階でペットショップで相談すればそこのショップでかかってる病院などがあるはずなので遠方のショップや、即売会などのイベントでの購入でない限りは確実に地元で購入するはずです。
ということは、その近辺遠くないところに病院がちゃんとあるという確率が非常に高いです。

うちはたまたま骨折してしまった子がいて、その日仕事を休み片っ端から爬虫類を見てくれる動物病院に電話をしました。
あるところは動物なら何でも診ます!というキャッチコピーでしたので電話をしたところ
「あー・・・トカゲね。実際に診たことがないからすいませんわからないです」
という回答だったり

あるところに至っては、動物全般診ますと書いてあるのにかかわらず
「申し訳ありませんが、待合室に爬虫類がいるとほかの方たちにご迷惑をおかけしますのでご遠慮願います」
という衝撃的な回答が。
動物全般って書いてあったんですけど?と伝えると

一般的に動物というのは犬や猫などのペットを指しているので爬虫類は・・・

という答えが。
え?なに?爬虫類抱えて待ってたらほかに来る高貴な犬や猫の定期検診や注射で来てるセレブな奥様達からの評判が落ちてあの病院にはヘビやトカゲが来るからやめましょって売上が落ちるから爬虫類は来ないでくれってこと?
と電話越しにこちらも食ってかかりましたが、そのとおり所詮獣医なんてビジネスでやってるという印象しか受けない回答をいただきました。

そんな中、たまたま知り合いの犬がかかっている病院が近くにあるのですが、そこに電話したところ
「爬虫類は正直診たことはなく、知識でしか知らない獣医が多く経験がありません。経験はありませんがしっかり診ます」
という回答をいただき、バッグにトカゲ入れてチャリで走ったのを覚えています。
結果そこの獣医がいうには、爬虫類は知識としては学んでいるけど症例を見たり経験がない場合、責任が持てない、誤診の可能性が増えるとのことで嫌がる獣医が多いと聞きました。

そういう意味で動物病院は必ず探して確実に抑押さえてから爬虫類を飼うということを忘れないようにしましょう。

亡くなった後の事も考えろ!

これは爬虫類に限ったことじゃなくて、どんな生き物にも言える事ですが
生き物ってのはいつどこでどんな形で亡くなるかわかりません
飼う前になんで死ぬことを考えなきゃいけないの!なんて、相談してきた人が怒ってしまったことがあります
お前はサイコパスなのかとか、なんでそんなひどい事言うのか!とか
ですが、生き物を飼うということはそういう事です
無計画に生き物を飼って突然亡くなった時どうしますか?

何もわからずパニックになって取り乱して何もできずに日々腐敗していく元ペットだったものを眺めますか?

それとも無感情にトイレに流しますか?近くの公園に勝手に遺棄しますか?

まずは亡くなった後の事も考えましょう
どう処理するつもりなのか、ペット葬儀サービスに依頼するのか、家の庭に埋めるのか
それを決めてから飼いましょう
厳しいことをいうかも知れませんが、生きるというのは常に死と隣り合わせです
生き物を飼うという事は、同時にその生き物の死もセットで付いてくるというのを忘れないでください

過去の事例

Dragon’s Gateでは過去に何度も爬虫類を飼っている人からお問合せで、病気の相談やケガの相談などをされたことがあります。
私は別に獣医でもなく専門家でもなくただのフトアゴ好きな一般人ですが見てきたこと経験したことは答えられますのでそういったお問い合わせには誠意をもって返信していますが、素人なので診断などはできるわけがありません。
重大な病気があるとしても、写真を見てもレントゲンに変わるわけではなければ、触った感覚がわかるわけではありません。
そういった場合には早く病院に連れて行けとしか言えないのも事実です。

過去にもお問合せで何件か相談はいただいたことがあるのですが、
「飼ってたフトアゴの目がくぼんでしまって食欲もなく一日ぐったりしてます。どうしたらいいですか?」
というお問合せでした。
画像の添付もないし、それだけ聞いても病院で診てもらえということ以外何も答えられないと回答するとものすごい剣幕でキレてきて、「うちの子が死んだらどうするの!?あんたのせいだよ!」とかいろいろののしられましたが
「なぜ病院に連れて行かない?」って聞いたところ
「そんな病院知らないし、仕事が忙しくて病院なんて行けない」
ということでした。
病院も知らないのになぜ飼った?と聞いたら

「ホームセンターでかわいいから買ってきたので飼い方も知らない。ネットで調べて飼ってる人に話を聞いた。」

と言いました。
ひとつには手軽にホームセンターで扱う時代になったことと、もう一つは店員がちゃんと飼い方や生態を説明しなかったことに原因があります。
ペットショップは動物の命を扱う仕事なので、スタッフ全員が専門的な知識を持っていないとおかしいはずなのに、現状は適当に話を流して売れればいいという人が多く大変困っています。
たとえば、子どもの頃にホームセンターにイグアナが並んだことがありました。
子供ながらに図鑑で見たあの恐竜みたいなのが手に入る!と喜んでいましたが、店員さんに聞いたところ

「この子は野菜だけ食べるから楽ですよ!虫かごで大丈夫です!大きくならないです!」

と言いました
今考えたら終始虫かごで育てられるグリーンイグアナなんているわけねぇだろバカ野郎!という感じですが、当時は何も知らなかったので
へぇー小さいイグアナもいるんだね
と思いました

ここで問題
当時は加温のことや、水入れ、紫外線など爬虫類に必要なことは一切なくてただ虫かごに入れて野菜入れておけば飼える程度の話しかされませんでしたが
うまく夏場やあったかい時に飼えてしまって、大きくなったらびっくりしますよね
1メートル超えて性格も荒い子が誕生してしまったらそりゃ手に負えなくなって逃がしたりする人が出てきます
結果、イグアナが特定動物の扱いを受ける有様です

話はずれましたが、そういった店員さんがいるのはどうしても「売った後のことは知らないけどどんな状態でも売れればいい」という方針の店がある限り仕方がない事です
なので、そういう所からは購入しないためにも購入する側がある程度の知識を持っている事が大事です
やはりどうにも見た目がかわいかったからという衝動買いでそのあと対処できないという人も比例して増えていると思います。

ちなみに、後日別のショップでもグリーンイグアナという名前で売られているトカゲを発見しました。
前に見たそれとは、全然違う細い脚にとがった顔、イグアナよりきれいな発色の緑色と・・・当時は小学生なのでなんだろこれーっと思っていましたが今思えばあれはグリーンアノールだったんじゃないかなーと思います。
いや、確実にグリーンアノールでした。
今でこそ小笠原に住み着いて特定外来生物になってしまいましたが、当時は何も知識がないので”イグアナ”と信じ込んで買ってしまった人も少なくはないんだろうな・・・と思います。

爬虫類の病気お勧めの本

上のほうで病院の話題が出ましたが、爬虫類に関してはあまりメジャーじゃないので病気なども普通に生きている人には知られていません。
私が読んだ本の中で、お勧めの本を紹介します。
ひとつは『爬虫類の病気ハンドブック』小家山 仁著に関しては、爬虫類を飼う上で知っておいた方がいい症例などがとても多く掲載されていて参考になります

各種アカウント

Twitter
https://twitter.com/repgatecom

Instagram
dragons_gate

Facebookページ
https://www.facebook.com/repgatecom/

Youtube
フトアゴの銀ちゃんとヘビとカエルと

サイトアイコンや爬虫類・両生類系イラストグッズを展開し始めました
Dragon's Gateグッズ

ブログランキング参加しています。押してもらえると励みになります。
にほんブログ村 その他ペットブログ 爬虫類へ
カテゴリー : コラム, 爬虫類
このエントリーを Google ブックマーク に追加
LINEで送る
Pocket