← 前の記事 「« ニホンヤモリの怪我・病気」
「フトアゴヒゲトカゲの寝相色々 »」 次の記事 →
爬虫類をはじめ、色々な小動物の餌として使われている活き餌の中にヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギがあります。
より一般的なのはたぶんヨーロッパイエコオロギだと思うんですが、場合によってはフタホシも使われてます。
同じようなコオロギですが、何が違うかっていうところで名前の通りヨーロッパイエコオロギはヨーロッパに生息するやつですが今となっちゃ餌用に増やされたものが散らばって全世界に分布してるんじゃないか説もあります。
一方、フタホシコオロギはというとアジア近辺のコオロギで、日本でも南の方には生息してるみたいです。
上の写真で見ると、右側黒いのがフタホシコオロギ、左の白いのがヨーロッパイエコオロギです。
どっちも大きさ的にはあまり大差はないですが、よりフタホシの方が太りやすいのか若干丸っこくなります。
さらに、あくまで実感としてですがフタホシの方が肉食性が強いのか共食いが多かった気がします。
んで、一番の特徴としては見た目が白か黒かっていうところで大きな違いがあります。
あんな黒くてたくましそうに見えて、実はフタホシのが結構繊細だったりします。
ヨーロッパイエコオロギはかなりタフで丈夫です。
寒さにはちょっと弱いかなと思いますが、水とか餌とか切れても耐えれるのはヨーロッパイエコオロギです。
一度共食いしちゃったのか頭と腹がなくて胸部分だけが残ってたんですが、発見後12時間たってもその状態で手足がまだ動く状態だったんでかなりの生命力であると思います。
実際生で食べてる爬虫類たちからしたらどっちが食べやすいかとかはちょっとわかりませんが、ヨーロッパイエコオロギの方が柔らかい印象で、フタホシコオロギはちょっと殻っぽい感じもします。
最近では人が食べる用として食用にも増やされてる生き物でもあり、高たんぱく低カロリーの次世代の栄養食としても見直されてます。
宇宙食にも向いてるとかなんとか。
ちなみに無印あたりではコオロギ練りこんだせんべえ売ってたりしますしね。
あとコオロギ練りこんだうどんとか。
昆虫食がこれからはヘルシーかつ地球にも優しいってことですが・・・
現実的にそれがメジャーになったとして、今我々が鶏肉や牛肉などを食べて摂取しているたんぱく質の量を考えると同等のたんぱく質を昆虫から摂取すると恐ろしい量になってしまうんで現実的ではない気がしますけどね。
取り組みとしてはいいかもしれませんが。
ってことで人が食べる用のものが売ってる場所も多くあって上野のアメ横にある昆虫自販機で買ってみたりしました。
バッタ詰合せだったんで入ってたラインナップとしては
ヨーロッパイエコオロギ、フタホシコオロギ、バッタ、オケラの4種類でした。
オケラがとても香ばしくてなんかピーナッツの皮みたいな風味でちょっといい香りの土みたいな感じで美味いんです。
食用のはオーブンで焼いてるだけみたいですが、自分で食べて比べた結果ヨーロッパイエコオロギは何の癖もなくサクッとしてるだけでなんかの殻を食べてる感じでした。
が、フタホシコオロギはちゃんとコオロギ感というか虫感というかちゃんとしてて美味かったです。
味の話しても仕方ないですが、家で繁殖させたりを狙うようであればどちらかというとヨーロッパイエコオロギの方が楽です。
増やしやすいのは変わりませんし、成長サイクル考えても同じようなもんなんで特に気にしないでいいと思います。
餌用のは野生種じゃないんで、寿命とかのサイクルもぶっ壊れててすぐ大きくなってすぐ卵産んでしまったりもします。
ただ、比較していえばヨーロッパイエコオロギの方が鳴き声がうるさくないとか、共食いが少ない(気がする)とか、においがきつくない(気がする)とかもろもろの理由があります。
どっちを取るかは好みでもありますが、繁殖を狙って丈夫さで選ぶならヨーロッパイエコオロギの方が若干いいかなと思います。
その都度買ってきてストックする程度であればフタホシでもいいかと思います。
← 前の記事 「« ニホンヤモリの怪我・病気」
「フトアゴヒゲトカゲの寝相色々 »」 次の記事 →