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家にいるボールパイソンの軍荼利ですが、先日初めて捕食しました。
初めて見る光景にちょっと感動したくらいです(笑
実はこの子、まだ生まれてからそんなに経っていない事と、そもそもがFH(※1)だったこともありショップの店員さんから口酸っぱく言われたことがありました。
「この子はまだ子供なので、自分でえさが食べれないんですよ。なので必ずしばらくの間はアシスト(※2)してくださいね。忘れないで下さいね。(大阪弁で)」
と。
要するにエサあげるときは気をつけてくれYO!
ってことなんですが、果たしていつまでアシストを続ければいいのか、いつから自分でアタックしてくれるのかといろいろ自分なりに調べてみたりする日々が続いていました。
とはいえ別に拒食ってわけではないんですが自ら進んで食べることはまずないとのことなので、週に数回ピンクマウスをアシストでみたいなことを言われました。
むむむ!?これはどうしたらいいかわからんぞ!
なんて考えながら、ピンクマウスをアシストしつつパイソン本来の摂食スイッチがどこではいるのかなーと口の上の方に押し当ててみたり、鼻先にぶつけてみたり、下あごの牙に引っ掛かる位置に置いてみたり・・・
そうこうしてる間に3週間が過ぎてしまい、ちょうどエサもなくなりかけてショップに行こうとした頃です。
このままピンクを2匹ずつあげててもそんなにお腹たまらないんじゃ?
この幅ならファジーでも食べれるんじゃないかなー?
なんて思い、思い切ってファジーを購入。
その日にファジーをアシストしてみてびっくり。
ピンクと違い、ファジーをあげた瞬間にぐるぐるぐる!と回転して丸くなってしまったではありませんか。
動画で見たことのあるこの動き、これがまさにパイソン本来の捕食スイッチが入った証拠で、獲物を締め上げる行動なんですよね。
ちゅーことはだよ、店員さん言ってたようにピンクをいくらあげててもピンクは獲物として判別してなかったということにならんかい?
イベントでお迎えしたわけなのでまぁ、その仕方ないかもしれないけどあの店も結構有名な専門店だから間違ったことは言わないとは思うけども・・・
もしかしたらファジーだったらちゃんと獲物として判別するんじゃないかと思いました。
ということでその時からはファジーをアシストすることに。
そして迎えた先日の出来事。
たまたまコーンたちにもあげるためにピンクも一緒に解凍しつつおいておいて、まずはファジーをあげて、その後にピンクをコーンにと思って蓋をあけファジーを近づけてみます。
しかしプイっと向こう向いてしまった時に手が滑ってファジーをケージ内に落としてしまいました。
あーごめんごめんと、拾おうとした瞬間
ん?
こいつ・・・近づいてきてるぞ?
と観察してみることに。
すると舌をペロペロしながら近づいてきては鼻先でちょこんと押してみて全体の大きさなんかを調べてるような動きをしていたと思ったら
パクっ!ぐるぐるぐる!
と一瞬にしてヘビ玉状態になりました。
おおおおおお!?
これはもしや!?
そうです、アシストなしでもファジーであれば獲物として判別するようで1-2分締め上げた後にちゃんと飲み込み始めました。
これで一安心ですね、アシスト1か月続けてましたが、最初からファジーであればもしかしたら反応も違ってたのかもしれませんがこれからは置き餌としてファジーを置いてみて様子を見てみようと思います。
用語
「FH」
ファームハッチの略。
捕獲した卵を持っている野生の個体が、飼育下で産んだ卵から孵った子たち。
なので性格が荒い、エサを食べないなどの問題が時折あるらしい。
野生の卵を人が孵したものも含まれるらしいです。
「アシスト」
ヘビは機密にプログラムされたメカみたいなものなので、両あごの後ろにボタンがあってそこを押すと口が開くスイッチが入ります。
舌がペロっと出てくる隙間にマウスの頭をちょっと押し込むと自動的にイジェクトボタンが作動して口がパカっとあきますのでその時にマウスを口に挟むとエサを食べます。
たまに海外の動画を見ると無理やり押し込んでる虐待かよって思う動画がありますがあそこまでしなくてもちょこっと触れるとあきますし、そんなに押し込まなくてもちゃんと食べます。
軽く口に噛ませてあげる程度の気持ちでOKです。
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